こんな症状ありませんか?
おしっこのお悩み
- 排尿に時間がかかる(おしっこが出るまで時間がかかる、おしっこの勢いが弱い、おしっこの線が細い)
- 残尿感がある
- 何度もトイレに行きたくなる
- おしっこが出ない
- トイレが間に合わない、おしっこが漏れてしまう
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 尿が濁っている
- 人間ドックや健康診断の尿検査でひっかかった
など
男性器のお悩み
- 痛い
- 赤い・腫れている
- 精液に血が混じる
- 勃起しない、十分に硬くならない、勃起を維持できない
など
考えられる病気
前立腺肥大症
加齢に伴い、精液などを作っている前立腺と呼ばれる器官が肥大して起こる病気です。
詳しくは「前立腺肥大症」のページをご覧ください。
前立腺がん
前立腺にできる悪性腫瘍です。前立腺肥大症と似ていますが、前立腺がんは周辺の臓器や骨に転移するのが特徴です。
詳しくは「前立腺肥大症」のページをご覧ください。
前立腺炎
前立腺炎には、急性と慢性があります。どちらも、前立腺が尿道から入ってきた細菌に感染して炎症を起こすものです。
急性前立腺炎は、排尿時に痛みや残尿感があったり、頻尿になったりします。また、尿が濁ったり血尿が出たりすることもあります。一方、慢性前立腺炎は、陰部になんとなく痛みや違和感を感じたり、精液に血が混じったりするものです。長時間座っていることの多いデスクワークの方や、お尻に振動を受けることの多い自転車・バイク通勤の方に多く見られます。
治療法
急性の場合は、抗生剤を1~2週間服用して治療します。
高熱が出ている場合は、入院して治療することになります。
慢性の場合は、放置しても悪化したり進行したりすることはありませんが、症状が改善するまでには数ヶ月かかります。そのため、症状と上手に付き合っていく方法を考えることが一番の治療です。生活習慣を改善し、どのようなことに気を付けると症状が緩和されるかを一緒に見つけていきましょう。
膀胱炎
膀胱に細菌が入り込んで、膀胱の粘膜に炎症が起こるのが膀胱炎です。排尿時に痛みを感じる、血尿が出る、尿が濁るなどの症状が出るので、早期発見がしやすいといえます。悪化すると、高熱の原因となる腎盂腎炎(じんうじえん)を引き起こすこともあります。
一度かかると繰り返しかかりやすくなるので、再発しないようにすることが大切です。
治療法
症状の程度にもよりますが、抗生剤を数日服用すると症状が落ち着くことが多いです。
再発を防止するためには、陰部を清潔に保つ、排便時には前から後ろに拭く、性行為の後にはトイレに行ったりシャワーで洗い流したりする、疲れやストレスをためない、トイレを我慢しないなどを心がけましょう。
過活動膀胱
膀胱がんや膀胱炎、膀胱結石などのケースをのぞいて、次の3つの症状のうち2つ以上当てはまる場合に、過活動膀胱と診断されます。
- 1急にトイレに行きたくなって我慢できない
- 2トイレが近い、またすぐに行きたくなる
- 3トイレに間に合わなくて尿がもれてしまう
治療法
貼り薬や内服薬などを服用するほか、膀胱訓練を継続して行うことが大切です。
膀胱訓練とは
以下のようなことを心がけてみましょう。
- 尿をしばらく我慢する
- トイレに行きたくなってもすぐには行かない
- 膀胱に尿をためてたくさん出せるようにする
膀胱がん
膀胱の内側にできる悪性腫瘍のことです。尿に血が混じる、トイレが近くなる、排尿時に痛むなどの膀胱炎に似た症状が現れます。
治療法
初期のものであれば、内視鏡による手術で治療をすることができます。進行すると、内視鏡手術後に薬液を複数回にわたって注入して治療をします。腫瘍が広範囲に広がっていたり、再発を繰り返したりする場合は膀胱を摘出し、代用膀胱を作ります。
尿路結石症
膀胱から尿道までのどこかに結石ができ、痛みや血尿が出るものです。腎結石・尿道結石・膀胱結石・尿管結石など、どこで結石が起こるかによって名前が変わります。
尿道に結石がつまると、排尿時に大変な痛みを伴います。
治療法
尿管を広げるお薬と利尿剤を服用して、結石を体外に排出しやすくすることで治療ができます。結石が大きい場合は、摘出手術や体外衝撃波で結石を砕くことが必要になる場合もあります。
尿道炎
尿道に細菌が入り込んで炎症を引き起こすものです。
尿道炎は性感染症によるものが多く、性行為の多様化に伴い年々増加しています。
治療法
検査をして細菌の種類を確定し、その細菌に効く抗生剤を服用します。
細菌の種類や症状の程度にもよりますが、5日~1週間程度で改善します。
包茎
通常時に男性器の亀頭が、皮膚(包皮)に覆われている状態のことを指します。
包茎には以下のような種類があります。
治療法
真性包茎で、排尿時に支障をきたしたり、亀頭と包皮の間に垢がたまって炎症を起こし、赤く腫れたり排尿時に痛むなどの亀頭包皮炎を起こしている場合は手術が必要です。
また、仮性包茎でも陰茎の先が包皮の輪で締め付けられ、血流が悪くなってむくんでいる場合は手術をしたほうがよいでしょう。
肥満型包茎・埋没陰茎包茎についても、いずれも手術となります。
ただし、包茎の手術は、形を整えたり大きく見せたりするための手術ではありませんのでご了承ください。
費用は症状によって保険適用になる場合と自費診療になる場合があります。
その他考えられる病気
- 尿路感染症
- 遊走腎
- 尿路悪性腫瘍
- 亀頭包皮炎
- ナットクラッカー症候群
など